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#04

ペルソナ(Persona)

ペルソナとは、人格や(劇などの)登場人物を意味します。マーケティング用語としては、ターゲット設定をさらに深堀りした架空の消費者を指します。ターゲット設定は、「こんな人たち」と表現しましたが、ペルソナは「この人」です。
では、「この人」という設定があることでどうなるのか。それは、細かくセグメンテーションされたアプローチが可能になるということ。商品開発や仕入れ、販売方法などの方針が共有しやすくなり、発展的な意見も出やすくなります。わかりやすく簡単な例を挙げてみましょう。

​【ペルソナ】
名前:タナカコウスケ(30歳)
愛称:タナコウ
仕事:漁師(大学中退)
居住:沖縄県那覇市内
性格:マイペース(怠惰寄り)
結婚:既婚(子供4人)
趣味:携帯アプリゲーム
収入:年収400万、小遣い月2万(妻に財布を握られている)
インターネット利用:スマホ利用中、月2G(いつも超過する)

※本来は真面目に細かく設定します。
※架空の人物像なので実在しません。

タナコウというペルソナを設定した社内の会話がどうなるかというと・・・

A「タナコウは嫁が厳しいから、あまり遊びに出ることはないよな」
B「そうそう。テレビは子供に占領されてるし、朝起きる時間も早いからあまり広告に触れるタイミングがないと思う」
A「それならいつもスマホでやってるゲームに広告出せないかな?」
B「いいね!タナコウは面倒くさがりだから、広告が出てもすぐに閉じないだろうし」

といった販売方法を検討できます。さらに、タナコウならこんな事に不満を感じているから、それを解消できるサービスや商品は?それでタナコウを満足さられるのか?などの発展的な会話が行いやすいです。「この人」のイメージが統一、共有されることで、社内のコミュニケーションも円滑になり、ズレが無くなります。ターゲット設定では的を絞って的を狙いますが、ペルソナは的の真ん中を狙う ということです。
また、ペルソナはニッチなマーケットのコンセプト設定や、キャッチコピー作成などにもおおいに役立つので、円滑なマーケティングを行うためには必用不可欠です。

いかがでしょう。みなさんの会社に、タナコウはいますか?

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